２６号線北上せよ 〜えっドープって何〜

今や定番となりつつあるフライング
この日もフライングして
深夜三時の船に乗り込む
自転車で

満月の月明かりを頼りに
和歌山港から
北上する旅

２６号線をひたすら上っていく
身を切る寒さ
徐々に明るくなる世界
音もなく移動する二つの影

この感じ

ひたすら移動していく感じ
すごい心地いい状態

日は昇り
左手に海
まっすぐに続く道
景色は変わり
思考は止まる

泉佐野に入る少し前にパンク
徳島に負けないくらい
田舎なのでなかなか自転車屋がない
替えのチューブ持ってるのに
携帯空気入れを持ってない
アホです
道を尋ねる
おっさんが車屋を教えてくれる
車屋がバイク屋を教えてくれる
バイク屋が工夫してパンクを治してくれた
ええおっさんの数珠つなぎ
職人の魔法で帰りまでタイヤは持ちました

岸和田で大衆食堂に入り
昼間から瓶ビールを飲む若者たちとひるごはん
働き者のおばちゃん達
だんじり会館に心惹かれるも我慢して北上
見たことない大阪
触れたことない大阪
人はいろんなところでそれぞれ生活してる
再認識
接触事故でこけたり
喫茶店で休憩したり
とにかく大阪市
交通量も増える
人の数も増える
チャリも増える

パーキングのおっさんおもろい
またもやええおっさん
ホテルにチェックイン
カフェでみなさんまったりしてる横で
祝杯あげたりました

乾杯

井岡がウエイターナンパしてた

ブラブラしてホテルに戻り仮眠
八時に起きてご飯
のあとジングかシャングリラかに
遊びに行こうとしてたけど全身痛くて断念
バーへ
一軒目は６０’sＵＫロックのバー
でもマスターはとてもグランジっぽい
そして偉そう
客の白人に一緒に飲もうぜと誘われたけど
丁重にお断りすると
俺は結婚してるから大丈夫
とアメリカンジョーク
俺ら愛想笑い
むしろゲイの人と飲みたいよ俺は
偉そうなマスターに
おもしろそうな所を聞いて移動
二軒目ganjaacid
客と店員の境がまったくわからん
いや店の中も暗くてなんもわからん
いやにオシリペンペンズという
バンド名が出てくるバー
なんか聞いたことある
って話してたら真後ろに
メンバーの一人がいておもしろかった
acidのほうはギャラリー兼ライブハウスだった
過去形
現在はゴミ屋敷
清志郎やゆら帝をブッキングしようとしてる
凄腕マスターやのに
ライヴできんやんこのままやと
途中unagidani燦粋の女の子が
フライヤーを置きに来た
この旅で一番かわいらしかった異性

燦粋っす

帰りにおしりぺんぺんずの作品を見せてもらい
感想をノートに書いてビデオにコメント

ノーモア鬱

とぅっとぅ〜い

クラブに行く元気もなく
風俗に行く金もなく
ホテルへ
爆睡

この日見た夢
阿部トンタタコスから電話
かかってくる夢
阿部がいつになくハイテンション

起きてから思い出したけど
ganjaacidって
この前
阿部と宏が行ってなかったっけ？

場面変わってすごい生々しい
セックスの夢
全然昇華されてないやん

朝飯を食い
今度は南下
途中道に迷ったけど
約７０キロ三時間半
前日の半分の時間
都会の走り方のコツを掴む
右矢印は行ける
調子に乗りすぎて
パトカーに注意された

和歌山でラーメン
１０Ｒが気になるじいちゃんと
胡散臭い社長と
若いんか若ないんか
わからんねーちゃんと
その社長にバギーを
薦められるおっさんと
無口やけど店出る時
がんばれよ
とゆってくれたおっさん
と店員のおばーちゃん
ぼっろい店ではじめから
胡椒がかかったある中華そばをすすり
おっさんらのどうでもいい話に耳を傾け
どうも社長とねーちゃんは交わった直後らしい
じいちゃんとばーちゃんはかなり競輪が好き
なんやかんやでここにも生活があるんやなあ

船に乗り無事徳島
体中痛い
寝ます

なうぷれいんぐ＊＊＊故郷／五木ひろし