自分史抜粋第九章

スケッチブックに
「鹿児島」
って書いて
親指を立てた
かなりの交通量
すれ違う車の
人たちはみんな
笑ってる
そらそやろ
ここは「東大阪」
だ

冗談半分だった
旅立ちは
「神戸」
って書き直したとき
改めて始まった
不安と期待
お互い顔を見合ったけど
辞めるっていう選択は
なかった
よしおも多分そんな風に
思ってた

いろんな人に乗せてもらった
ありがとう
すごい出会いがあったわけじゃない
なんかあったわけじゃない
けどすごい経験だ

車以外はほぼ歩き
生きている間に歩く
三分の二は歩いた

とにかく目的地
「沖縄」
までは行った

今思うと
貧乏旅行とか
放浪なんてもんじゃなく
移動式ホームレス

最後はちっちゃい島で
電灯なんかなくて
自分の手が見えないくらい
真っ暗
そこで見た星空は
滅茶苦茶やった
世界がリアルに感じれた

いますぐ帰りたいって思った
よしおも帰るって

何週間かで経験したことと
二人で話した結論は
「人間は絶対に満足しない」
っていう
当たり前のことやった

三日後
大阪港に帰ってきた俺たちは
電車賃も持ってなくて
落ちている吸い殻を
拾い吸いしながら
東大阪まで歩いて帰った

２００２／９
俺の最初の旅だ

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脳内整理ー２

旅はでかい
脳みその割合
結構使ってる
使ってるくせに
あんまり行けてない
旅行したいな

なうぷれいんぐ＊＊＊BOOMBOOMSATELLITES／GIRL